木彫展 葉栗剛+長崎美希

木彫展 葉栗剛+長崎美希

2015年11月6日(金)- 11月27日(金)

月曜休廊
火‐土 11:00-19:00
日   11:00-17:00

オープニングパーティー:2015.11.6(金)18:00-20:00

nada art gallery は2015年11月6日(金)より、木彫作家の葉栗剛と長崎美希による二人展を開催します。

葉栗剛の作品には戯画化されたアウトサイダーの姿が多く見られた。これまでにロックミュージシャンや不良少年、暴走族、やくざ者などのシリーズがあり、近年は神仏や鬼、浮世絵や書画に描かれる伝説上のもしくは伝説的人物などへと広がりを見せている。アウトサイダー達はそれぞれが独特の奇妙な身体を持っている。棒のように細い四肢があれば、不自然なまでに筋骨隆々のこともある。歪んだ立ち姿や巨大な顔と手足などのアンバランスさも見せる。彼らの内面的異質性は身体にそのまま表れ出ている。彼らはその異質性を見せつけるかのように立ち、遠く私たちを見遣っている。彼らの「凄み」と「とぼけ」の相俟った表情・身振りは生真面目な世の人々をからかっているかのようだ。

長崎美希は、龍や鯉などの瑞々しく丸みのあるものを題材とし、鱗、背びれ、波紋などの連続性のある文様によって、穏やかなリズムを刻んでいる。イメージとして現れる龍や鯉の肌や水面の動きの柔らかさが、木の固さを強調し、木そのものとしての静けさを豊かに浮かび上がらせている。

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葉栗剛
1957 愛知県生まれ
1984 愛知県立芸術大学大学院修了

主な個展
1992 ギャラリーはくぜん/名古屋
1993 ギャラリークオーレ/大阪/‘94‘95‘96‘98‘01
1996 村松画廊/東京/‘98
1997 伊自良村美術館/岐阜
1999 愛知県 蒲郡プリンスホテル/愛知
Gアートギャラリー/東京
2000 松坂屋本店/名古屋
2002 ギャラリー名芳洞/名古屋/‘03‘04‘06‘13
2006 中京大学 C・スクエア/名古屋
2007 ノリタケの森ギャラリー/名古屋/ ‘09‘11‘13
ギャラリーAPA/名古屋/‘08‘09‘:10
2009 ふなばしアンデルセン公園こども美術館/千葉
2010 イナガキ・コスミック・ギャラリー/愛知
2013 静岡松坂屋百貨店/名古屋
2014 ときの忘れもの/東京

主なグループ展
1985 神戸具象彫刻大賞展‘85/神戸ポートアイランド南公園、兵庫
1987 現代日本具象彫刻展/千葉県立美術館、千葉/‘89‘92‘94‘98
1989 City&Cityアートフェスタ彫刻展/千葉
1990 現代日本木刻フェスティバル/岐阜/‘92‘94
1996 第8回神戸具象彫刻大賞展、佳作/西神南ニュータウン特設会場、兵庫
第3回木彫フォークアートおおや、銅賞/兵庫県おおやホール、兵庫/‘97
1998 第三文明展、奨励賞/東京都美術館、富士美術館
2000 フォクトランド国際彫刻シンポジウム、大賞/ドイツ
2001 第15回富嶽ビエンナーレ展、優秀賞/静岡県立美術館、静岡/‘99‘03‘07
2008 アート・フェアー東京2008/東京フォーラム、東京/‘11
東京コンテンポラリーアートフェアー/東京美術倶楽部、東京/‘09
2013 第16回岡本太郎現代賞展/川崎市岡本太郎美術館、神奈川
スニフアウト、準大賞/インテックス大阪、大阪

HP用鉄拐仙人(小)

「鉄拐仙人」、木彫・彩色、高さ45.0cm

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長崎美希
1986 愛知県生まれ

個展
2010 ノリタケの森ギャラリー/名古屋
2011 ノリタケの森ギャラリー/名古屋
2013 ギャラリー名芳洞/名古屋
2014 ガレリア・デ・アルテ/名古屋

グループ展
2007 木彫フォークアートおおや、入選/おおやホール、兵庫 
2010 木彫フォークアートおおや、大衆賞/おおやホール、兵庫
2011 木彫フォークアートおおや、グランプリ/おおやホール、兵庫
VARIA NAGOYA ART FAIR/マツザカヤホール、愛知
2012 木彫フォークアートおおや、大衆賞/おおやホール、兵庫
2013 スニフアウト2013/大阪インテックス、大阪
エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ウルトラ006」/スパイラルガーデン、東京
2014 GEISAI #20、Point Ranking 1位/東京流通センター、東京

HP用紅鯉 (小)

「掛軸 紅鯉」、木彫・彩色、37.5×23.8cm